子育て・ファミリー編 防犯の基本

留守がちな家が空き巣に入られやすいって本当?

「最近、ご近所で空き巣があったらしい」

そんな話を聞くと、「うちも留守がちだし…」と急に不安になることがあります。共働きで日中ほとんど家にいない生活を送っていると、なんとなく「狙われやすいのでは」と感じている方も多いのではないでしょうか。

実際のところ、「留守がちな家=空き巣に入られやすい」というのは、ある程度本当のことです。ただし、それは「留守がちだから絶対に狙われる」という単純な話ではなく、いくつかの条件が重なることでリスクが高まる、というのが正確なところです。今回は、その仕組みと、過度に不安にならないための考え方を整理してみます。

なぜ「留守がちな家」は狙われやすいのか

下見によって留守のパターンが読まれてしまう

空き巣の多くは、いきなり家に侵入するのではなく、事前に「いつ家が空くか」を見極めてから行動します。同じ時間帯に家の電気が消えている、車が出ていく時間が決まっている、といった生活パターンは、繰り返し観察されることで読み取られてしまいます。留守がちであること自体ではなく、「留守のタイミングが予測しやすい」ことがリスクになるのです。

郵便物や新聞、宅配物の溜まり方からもわかる

長期間家を空けていると、郵便受けに物が溜まったり、宅配ボックスが使われたままになったりすることがあります。こうした外からの見た目の変化も、「この家は今、留守にしている可能性が高い」と判断される材料になります。

「誰も見ていない」と思われやすい

人の出入りが少ない家は、近所の目も届きにくくなる傾向があります。「ここなら多少の物音がしても気づかれにくいかもしれない」と思われてしまうと、犯行のハードルが下がってしまいます。特に隣家との距離がある住宅や、周囲に空き家が多い地域では、この傾向がより強くなるといわれています。

SNSや何気ない会話から留守がバレることもある

「今週は出張で家を空けます」「家族で旅行に行ってきます」といった投稿や会話は、悪意がなくても誰かの耳や目に入る可能性があります。とくにSNSは不特定多数に見られるため、思っている以上に多くの人に在宅状況を知られてしまうことがあります。

留守がちであること自体は珍しくない

ここまで読むと、「留守がちな家=危険な家」というイメージが強くなってしまうかもしれません。ですが、共働きや単身世帯が増えている今、日中家が空いている家庭はむしろ多数派になりつつあります。つまり、留守がちであること自体は決して特別なことではなく、それだけで「危険な家」と決めつける必要はありません。

大切なのは、「留守がちであること」と「留守のパターンが読まれやすいこと」を分けて考えることです。前者は生活スタイル上どうしても発生するものですが、後者は工夫次第で変えられる部分です。

「留守がちだから仕方ない」と諦めなくていい理由

ここまで読むと、「結局、共働きでは対策できないのでは」と感じてしまうかもしれません。でも実際には、留守がちであることそのものを変えられなくても、「読まれにくくする」「見た目の隙をなくす」ことは十分に可能です。

ポイント

在宅しているように見せる工夫(照明のタイマー、テレビの音など)

郵便物や宅配物が溜まらないようにする工夫(郵便受けの鍵、宅配ボックスの活用など)

近所との挨拶や会話を大切にし、人の目がある環境を保つ

旅行や出張の予定はSNSにリアルタイムで投稿しない

帰宅後にまとめて投稿する、公開範囲を限定するなどの工夫をする

これらは、生活リズムそのものを変えなくても始められる対策です。「留守がちだから無理」ではなく、「留守がちでもできることがある」と考え方を切り替えるだけで、気持ちはかなり軽くなります。一つひとつは小さな工夫でも、積み重ねることで「読まれにくい家」「隙のない家」に近づいていきます。

まとめ

留守がちな家が空き巣に入られやすいのは事実ですが、それは「留守がちだから仕方ない」という話ではありません。生活パターンの読まれやすさや、見た目の隙をなくすことで、リスクは十分に減らすことができます。

不安なときほど、「うちは特別狙われやすいかもしれない」と思い込みやすくなりますが、実際には多くの家庭が同じような状況の中で暮らしています。一人で抱え込まず、できることから少しずつ取り入れていくことが、長く安心して暮らすための近道です。

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